ニューヨークの図書館での心温まるひとコマ。メトロポリタンダイアリーより。
このブログで、ニューヨークの図書館のことは何回か取り上げています。
ライブラリーウェイはこれからまだ書きたいと思っていますし、ワイズマン監督の「ニューヨーク公共図書館」では、図書館の司書さんたちの仕事のすばらしさに感動しました。また、コロナ感染拡大の中、図書館の休館中の、電子書籍利用サービス、カルチャーパスなど、ただ蔵書の数や種類が素晴らしいだけではなく、きどらない市民への開放的なサービス精神は、世界一だと思います。
今日はそんな気持ちを決定的なものにしてくれた、ダイアリーです。
At the Library
Dear Diary:
It was December 2018, and I was walking through Bedford-Stuyvesant after a job interview when my phone rang.
2018年12月のことでした。私は就職の面接の後、ベッドフォード-ストイフェサント通りを歩いていました。そのとき、電話がなったのです。
It was a man from the company where I had just interviewed. He asked if could update my résumé. The layout was wrong and some of the text I had included as part of my profile was superfluous, he said.
それは私がさっき面接を受けた会社の人からでした。彼は私の履歴書を新しく書き直してほしいと言いました。配置が間違っていたり、履歴の中に書いた部分にいくつか不要な事項があったりしたというのです。
I didn’t have a computer and hadn’t even found an apartment yet and he needed a final draft within the hour.
Desperate, I entered the public library on Franklin Avenue near Hancock Street.
私はコンピュータを持っていませんでしたし、住むところも決めていないのに、1時間以内に新しい履歴書が必要だというのです。
大慌てで、私はハンコックストリート近くのフランクリンアヴェニューにある図書館に駆け込みました。
The woman at the front desk said that I couldn’t use the computers without a library card and that I couldn’t apply for a card without an address. When I explained the dire nature of my situation, she stood up from her computer.
フロントデスクの女性は、図書館利用カードなしではコンピュータは使えない、そして住所が決まっていないとカードの申請ができないと言いました。私は自分が置かれている切迫した状況を説明すると、彼女はコンピュータの前から立ち上がりました。
“Use mine,” she said.
「私のを使うといいわ。」と彼女は言いました。
As she and the people who were lined up waiting to check out books cheering me on and offering to review my work, I edited the document and fired it off.
彼女と本を返すために並んでいる人々は私を応援して、履歴書の見直しをしてくれました。私は文書の編集をし、送信ボタンを押しました。
Nine months later, I was working in my dream job.
— Sam van Roon
9か月後、私は夢の仕事について働いていました。
彼が駆け込んだのは、ブルックリンにあるベッドフォードブランチライブラリー(Bedford Branch Library)のようです。こちらです。
ニューヨーカーはお金を儲けることばかり考えていて冷たいと思っている人たちがいますが、それは違います。実際、女優さんのようなヒールをはいた女性が高齢者の女性の手を取って、横断歩道を一緒に渡ってあげるのを見たことをありますし、地下鉄で、思いスーツケースを持ってくれた男性もいました。
コロナ感染が猛威を振るっている最中でも、地域が一丸となって困っている人たちを助けて活動していました。街や公園の清掃や美化も市民団体が先導して進めています。MisTyがニューヨークを好きなのは、コミュニケーションさえできれば、マニュアルに縛られない人たちが、どこよりも暖かく接してくれるところだと思うからです。
そのコミュニケーションを助けてくれるのが英語学習だから、そのお手伝いをしたいと思って英語を教えています。
Englishラボ
MisTy