Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

ニューロシェルの経済的多様性の始まりには歴史的な背景があった。

昨日のブログでとりあげた、ダンスクルーはニューヨークシティのブロンクス出身です。(下にブロンクスを表す地図があります。)


ニューヨークは有名ですが、一般に「ニューヨーク」というときは「ニューヨークシティ(NYC)」を意味している場合がほとんどです。


ニューヨーク州はアメリカ合衆国で27番目に大きい州で位置は下の地図(Wikipediaより)になります。


                                     (Wikipediaより)


ニューヨーク州の地図を拡大してみると、ニューヨークシティは、こんなに小さいです。ニューヨーク州の端っこにちょっとくっついている感じですね。。。


それをさらに拡大すると、やっとニューヨークシティの5つの地区(ボロ)が見えてきます。                  ⇓



ブロンクスはニューヨークシティの北端です。今日のブログでとりあげる「ニューロシェル」という街は、ブロンクスに近いけれど、ニューヨークシティではなく、ニューヨーク州のウェストチェスター郡に属します。ノースレイルロード鉄道で、マンハッタンのグランドセントラル駅まで40分ですから、日本で言えば、首都圏だけど東京じゃない通勤圏の県に近いイメージです。


    (https://www.travel-zentech.jp/world/map/usa/New_Rochelle_NY.htmより)


ニューロシェルは1699年にフランスの宗教上の迫害から逃れてやってきたフランスのプロテスタント、ユグノーによってつくられた町です。フランスのロシェルの職人が多く、そこから「ニューロシェル」という名前が付けられました。


ニューロシェルで起こった住民の反対運動についての記事がちょっと面白かったので、載せることにしたのですが、その前にニューロシェルという街について、ちょっと説明させてください。ウィキペディアからです。(一部省略しています。)⇒https://en.wikipedia.org/wiki/New_Rochelle,_New_York


Housing variety
Some of the country's most expensive real estate can be found in New Rochelle. The north end of the city (10804) is ranked in Forbes magazine's list of the '500 most expensive zip-codes' in the country. According to the list, the average household income was $199,061 and the average home price was over $752,000. Homes in Premium Point, a gated section of the city on Long Island Sound, are priced anywhere from $2 to $20 million. 


住宅の多様性
国の中で最も高値の不動産のいくつかはニューロシェルにあります。街の北端はフォーブス誌の500の最も(不動産価格が高い)地域コードのリストに挙げられています。そのリストによると世帯の平均収入は19万9,061ドル(約2千万円)で、住宅価格の平均は75万2千ドル(約8千万円)でした。プレミアムポイントの家はゲートハウス(地域全体がゲートで囲まれている住宅群)で価格はどれも2百万ドルから2千万ドルです。 


With a population approaching 80,000 residents, New York State law dictates that the city provide an adequate amount of affordable housing units. New Rochelle has historically met and surpassed state requirements. It is working to replace the existing Weyman Avenue Projects with more community-centered, townhouse-style housing units. By embracing the needs of the poor, New Rochelle sets a precedent for other suburban communities to follow.


人口が8万人に近づくにつれ、ニューヨーク州はニューロシェル市に(貧困層の人たちが購入できるような)手ごろな価格の家をある程度供給するよう市に命令しました。ニューロシェルは歴史的に州の要請以上に対応してきたのです。既存の(大規模高級住宅開発)ウェイマンアベニュー・プロジェクトをやめて、よりコミュニティ中心のタウンハウススタイルの住宅ユニットに変更するときもそうでした。ニューロシェルは、貧しい人々のニーズを受け入れることで、他の郊外のコミュニティが従うべき先例を打ち立てたのです。


 Neighboring towns, including Mamaroneck, Larchmont and Scarsdale, have failed to meet the minimal affordable housing requirements set by the state. Popular consensus is that the presence of the poor precludes that of the middle-class and the wealthy. Considering the large number of working-class and affordable housing units found 'Downtown', the high property values prevalent throughout most of the city reflects the true economic diversity of New Rochelle. It is home to a range of families, from the financially disadvantaged to the very wealthy. One of 'the wealthiest people in the United States,' according to Forbes magazine, was longtime New Rochelle resident and businessman Sidney Frank.


ママロネック、ラーチモント、スカーズデールなどの近隣の町は、州が設定した手頃な価格の住宅建設の最低限の要件を受け入れていません。一般的に考えられていることは、貧しい人たちが住むと 中流階級 や裕福な人々を遠ざけてしまうということです。多くの労働者階級や手ごろな価格の住宅が「ダウンタウン」にあることを考えれば、市のほとんどを占める高い資産価値がニューロシェルの真の経済的多様性を反映しています。経済的に困窮している人から非常に裕福な人まで、さまざまな家族が住んでいる街なのです。フォーブス誌によれば、アメリカでもっとも裕福な人の一人であるビジネスマンのシドニー・フランクは、長い間ニューロシェルの住人でした。




記事の中のファウンテンプレイスはこちらです。





最近日本でも"diversity"(ダイバーシティ---多様性)という言葉を聞くようになりました。ここの多様性は"economic diversity"つまり「貧富の差」を表します。どこにでてきましたか?探してみましょう。


明日は、ニューロシェルで問題になっている、スターバックスのドライブスルーについてです。ドライブスルーのどこが問題だとされているのでしょう?


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