ニューヨークの犯罪は、先日家庭内の問題でかけつけた警官が銃で撃たれて死亡したという衝撃の事件がありました。ニューヨークの犯罪率については、NYPDの最近のデータをこちらで載せました。
今日は昨年にくらべて犯罪率が異常なまでに上昇していることがわかる新たなデータを詳しく見たいと思います。
原文、画像、データの公表はこちらからです。（amNYの記事です。）
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https://www.amny.com/police-fire/new-york-city-crime-rates-january-2022/

First month of 2022 shows astonishing 38.5% rise in New York City crime compared to last year
2022年１月のデータが昨年に比べてニューヨーク市で驚きの38.5%の上昇を示している

By Emily Davenport　February 3, 2022

Crime rates rose by a huge amount during the first month of the New Year, according to NYPD statistics.

NYPDの統計によると、新年の最初の月に犯罪率が大幅に上昇しました。

Overall, crime in New York City saw a 38.5% increase with 9,566 reported crimes compared to January 2021, which had 6,905 reported crimes. According to the statistics, every major crime saw an increase this past January, with the exception of murder, which fell 15.2% with 28 reported crimes compared to 33 in 2021.

全体的に、ニューヨーク市の犯罪件数は、2021年1月の6,905件と比較して、9,566件と38.5％増加しました。この統計によると、すべての主要犯罪が今年の1月に増加していますが、殺人は例外で、2021年の33件に対して28件と15.2%減少しています。

Over the course of January, robberies increased from 940 in 2021 to 1,251, (a 33.1% increase), and grand larceny rose from 2,559 crimes in 2021 to 4,047 (58.1% increase). Felony assaults rose 12.3%, rising from 1,546 in 2021 to 1,736 in 2022, and burglaries also rose 7.5% percent (1,189 in 2022 compared to 1,106 in 2021). Auto thefts saw a huge rise last month with 1,187 reported crimes — compared to 620 in 2021, this marks a 91.5% increase year over year.

1月は強盗は2021年の940件から1,251件に増加（33.1％増）、重窃盗罪は2021年の2,559件から4,047件に増加（58.1％増）しました。重暴行罪は、2021年の1,546件から2022年の1,736件へと12.3％増加し、強盗も7.5％増加しました（2021年の1,106件に対し、2022年の1,189件）。自動車盗難は、先月1,187件の犯罪が報告され、大幅に増加しました。2021年の620件と比較すると、前年比91.5%の増加となります。

The number of rape crimes reported increased 26.7% with 128 incidents reported compared to 101 in 2021, but the NYPD acknowledged that rape continues to be underreported.
 
レイプ犯罪の報告件数は、2021年の101件に対して128件と26.7％増加しましたが、NYPD（ニューヨーク市警）は、レイプが依然として過小報告されていることを認めています。

In terms of hate crimes, New York City saw minimal change in all but one area: the number of anti-Semitic hate crimes rose an astonishing 275%, with 15 reported crimes in January 2022 compared to 4 in January 2021.

ヘイトクライムについては、ニューヨーク市ではひとつの項目を除いてほとんど変化がありませんでした。反ユダヤ主義者によるヘイトクライム犯罪の件数は275％という驚異的な増加を示し、2021年1月の4件に対し、2022年1月には15件の犯罪が報告されました。

“The NYPD will forever work to ensure public safety and will never give up this city,” said Police Commissioner Keechant Sewell. “This is our solemn vow to New Yorkers and to New York City. It remains critical that all partners come to the table in this shared mission to combat gun violence.

「ニューヨーク市警は、公共の安全を確保するためにこれからもずっと努力をし、この街を決して見捨てません」と、キーチャント・スーエル警察本部長は述べています。「これはニューヨーク市民とニューヨーク市に対する我々の厳粛な誓いです。銃による暴力と戦うという共通の使命のために、すべての組織が連携して協議することが引き続き重要です。

 It is the purpose-driven work that allows NYPD officers to honor the lives of their two recently murdered colleagues, First Grade Detectives Jason Rivera and Wilbert Mora. We will never forget the light they shined for us and we will never relinquish our privileged duty as society’s guardian.” 

目的を持っ仕事をしているからこそ、最近殺害された2人の同僚、ジェイソン・リベラ刑事とウィルバート・モラ刑事の生涯を称えることができるのです。私たちは、彼らが私たちに照らしてくれた光を決して忘れませんし、社会の守護者として与えられた特権的な義務を放棄するようなことはありせん。」

殺人以外の犯罪が増えているというのは、コロナの影響も考えられるかもしれません。マスク着用やワクチン接種をめぐる市民の中の分断、外出を控えることのストレス、経済の停滞から来る失業、教育や医療の問題などが大きく関わっているでしょう。

アダムス市長は、こうした背景にある問題に目を向けていると思います。タクシー業者に対するローン返済の緩和、スモールビジネスに対する条例の改正などはすでに行いました。次にどのような政策を打ち出してくるのか注目しています。

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