ただばらまくのではない100ドルの奨励金給付の効果

2022/02/20 19:00

ニューヨーク市長である、エリック・アダムス氏が、11日、初めて接種を受ける人と、３回目の接種を受ける人を対象に100ドル奨励金を出すと発表しました。その目的と効果を見ていきます。

ニューヨーク市では、市が運営する接種会場で、誰でも予約なしで接種を受けることができます。

以下の英文は市のサイトからです。
こちらです。⇓

Mayor Adams Announces $100 Incentive Push for COVID-19 First Doses, Boosters
アダムス市長、コロナワクチンの初回接種とブースター接種（３回目の接種）に100ドルの奨励金を出すと発表

February 11, 2022

$100 Incentive Available at City-Run and SOMOS Vaccine Sites Through End of February

市とSOMOSが行っているワクチン接種会場で接種を受けると、2月末まで$100の奨励金がもらえます

（注：SOMOSというのは、支援が必要なニューヨーク州のヒスパニック系住民に向けた
サービスを行う非営利団体です。）

NEW YORK – New York City Mayor Eric Adams today announced that starting tomorrow, February 12, the city will reopen the $100 COVID-19 vaccine incentive for New Yorkers who get boosted at a city-run or SOMOS site through the end of the month. New Yorkers who receive their first dose at a city-run site will also continue to be eligible for a $100 incentive until the end of February. The incentive is being made in a continued push to get New York City residents vaccinated and boosted.

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は本日、明日2月12日から今月末まで、市が運営する接種会場またはSOMOS接種会場でブースター接種（３回目の接種）を受けたニューヨーク市民を対象に、100ドルのコロナワクチン奨励金を給付する措置を再開すると発表しました。また、市営サイトで初回接種を受けたニューヨーク市民も、2月末まで引き続き100ドルの奨励金を受けることができます。この取り組みは、ニューヨーク市民のワクチン接種とブースター接種を継続的に推進するために行われるものです。

“New Yorkers have done a tremendous job getting vaccinated, but I know we can do more,” said Mayor Adams. “The more of us protected against COVID-19, the quicker we can get through this pandemic. To anyone thinking about getting vaccinated or boosted, now is the time! Protect yourself and those around you and make some money while you’re at it. I also encourage New Yorkers thinking about how to spend their $100 to buy from our small businesses. They have kept New York City running throughout the pandemic and are the backbone of so many communities.”

アダムス市長は、「ニューヨーク市民である皆さんはワクチン接種に多大な貢献をされましたが、私たちにはもっとできることがあるはずです」と述べています。「より多くの人をコロナから守られれば、このパンデミックをより早く乗り越えることができるのです。ワクチン接種やブースター接種を考えている皆さん、今がその時です。自分自身と周囲の人々を守り、ついでにお金ももらいましょう。また、100ドルの使い道を考えているニューヨーク市民の皆さんには、小規模店舗でお買い物をしてくださることをお願します。彼らは、パンデミックの間、ニューヨークを支え、多くのコミュニティの後ろ盾となっているのです。」

Since launching the incentive program in July 2021, the percentage of all New Yorkers with at least one dose increased 25 percent, with over 800,000 pre-loaded gift cards being distributed to New Yorkers. Already, 77 percent of incentives distributed have gone to New Yorkers of color and tens of millions of dollars have been reinvested into local businesses and spent at grocery stores, restaurants, bodegas, and on transportation.

2021年7月にインセンティブプログラムを開始して以来、全ニューヨーク市民のうち1回以上接種を受けた人の割合は25％増加し、80万枚以上のプリペイドカードがニューヨーク市民に配布されています。すでに、配布された奨励金の77％が有色のニューヨーク市民に行き渡り、数千万ドルが地元企業に還元され、食料品店、レストラン、日用品店、交通機関で使われています。

Both first doses and booster doses will be eligible for the $100 incentive until February 28th, and prepaid cards will be redeemable until March 31st. Additionally, the city retains the capability to quickly relaunch these initiatives if the need arises.

初回接種、ブースター接種ともに2月28日まで100ドルの奨励金が支給され、プリペイドカードは3月31日まで利用可能です。また、市はこれらの取り組みが終了した後、必要があれば、再び行うこともできます。

（後略）

この奨励金は主に、低所得者層向け、さらに小規模店舗向けの取り組みだということが分かりました。
また「SOMOS」という、ヒスパニック系住民に対する非営利の支援団体の存在も知りました。
日本ではブースター接種が始まっていますが、どのように進めていくのかを注目しています。