Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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50年前にビデオを芸術作品に取り入れた日本人がニューヨークにいた!

Talking New Yorkを書きながら、自分が今まで知らなかった日本にルーツを持つ人たちのニューヨークでの活躍を知ることがあります。今日とりあげたのは、久保田成子(くぼたしげこ)さん(1937年~2015年)。新潟県で生まれ、ニューヨークで活躍した芸術家です。


現在、Shigeko Kubota---Liquid Realityという、彼女の個展が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開かれています。



次のサイトを読みます。
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Shigeko Kubota: Liquid Reality | MoMA


Shigeko Kubota: Liquid Reality
シゲコ・クボタ:不安定な現実


MoMA, Floor 4, Studio
The Marie-Josée and Henry Kravis Studio
MoMA, Floor 4, 414


Likening video technology to a “new paintbrush,” Shigeko Kubota was among the first generation of artists to embrace video, exploring the potential of the nascent medium in the early 1970s. She developed a unique form of video sculpture that extended her otherworldly portraits and landscapes into three-dimensional forms made from plywood and sheet metal, often incorporating mirrors and flowing water. 


シゲコ・クボタは、ビデオ技術を「新しい絵筆」と呼び、1970年代前半にビデオという出現期のメディアを進んで受け入れ、その可能性を追求した最初の世代のアーティストです。彼女は独創的なビデオ彫刻を生み出しました。それは彼女の異世界的な肖像画や風景画を合板や板金で作った立体作品の形に拡張したもので、しばしば鏡や流水も取り入れられました。


By combining “the energy of electrons” with these raw materials, she proposed a life for video beyond the constraints of the “TV box.” The first solo presentation of the artist’s work at a US museum in 25 years, this exhibition sheds light on how these sculptures—which draw parallels between nature, technology, and time—continue to resonate in today’s digitally interconnected world.


彼女は、「電子のエネルギー」とこれらの素材を組み合わせることで、「テレビボックス」の制約を越えた映像の在り方を提案しました。アメリカの美術館では25年ぶりの個展となる本展では、自然、テクノロジー、時間という3つの平行要素を描いている彫刻が、デジタルでつながった現代社会にどのように響き続けているのか、その一端を明らかにしています。


Kubota observed, “[In] video’s reality, infinite variation becomes possible...freedom to dissolve, reconstruct, mutate all forms, shape, color, location, speed, scale...liquid reality.” This exhibition focuses primarily on the period between 1976 and 1985, when, alongside her 
Duchampiana series, Kubota looked to the natural environment as a means of examining the video medium, the world, and her place in it. 


久保田は,「ビデオの現実には,無限のバリエーションが可能になります。あらゆる形態,形,色,場所,速度,スケールを溶解,再構築,変異させる自由があります。つまり不安定な現実です。」ととらえていました。本展では、主に1976年から1985年の作品に焦点を当てていて、その時代に、彼女は、「ドゥシャンピアーナ」シリーズ同様、ビデオというメディア、世界、そしてその中での自分の位置を考察する手段として、自然環境に目を向けました。


MisTy says: こちらの作品が、「ドゥシャンピアーナ」ですが、解説が英語ではないので、わかりません。。。(´;ω;`)



Shigeko Kubota | Duchampiana: Nude Descending a Staircase


From Three Mountains (1976-79), which draws on the artist’s time spent in the deserts of the western United States, to Berlin Diary: Thanks to My Ancestors (1981), an electronic monument, Kubota examined how technology can offer new ways of understanding our own humanity.


「三つの山」(1976-79)は、彼女がアメリカ西部の砂漠に滞在した経験をもとに制作された作品で、そこから、電子モニュメント『ベルリン日記:祖先への感謝』(1981年)に至るまで、クボタは、テクノロジーがいかにして人間性を理解する新たな方法を提供できるかを検証しました。


Shigeko Kubota Self-Portrait


(Three Mountains)


(Berlin Diary: Thanks to My Ancestors)




このブログを書きながらわかったことですが、2021年11月13日(土)- 2022年2月23日に、東京都現代美術館で、『Viva Video! 久保田成子展』が開かれ、ここで紹介した作品が展示されていたようです。




このサイトには次のように書かれていました。


東京都現代美術館では、新潟に生まれ、国際的に活躍した久保田成子(1937-2015年)の没後初、日本では約30年ぶりの大規模な個展を開催します。映像と彫刻を組み合わせた「ヴィデオ彫刻」で知られる久保田は、ヴィデオ・アートの先駆者の一人とみなされています。しかしながら、彼女の現代美術への貢献は、十分に評価されているとはいえません。


ヴィデオ彫刻以前の活動を含む、久保田の初期から晩年までの創作活動を紹介

ヴィデオ彫刻で一躍有名になる以前の「フルクサス」での活動や「ソニック・アーツ・ユニオン」との関わり、またヴィデオ・アートに取り組み始めた最初期の活動といった、これまでほとんど知られていなかった久保田成子の一面をご紹介します。


代表作「デュシャンピアナ」シリーズを一堂に展示

マルセル・デュシャンとの出会いから作られた一連の代表作を一堂に会し、デュシャンへの敬意とそれを乗り越えようとする久保田の挑戦を、作品を通してご覧いただきます。


先日は、Ikue Mori (森郁恵)という音楽家をご紹介しました。


Ikue Moriというドラマーを発見!ラップトップでの演奏姿は、かなりユニーク。


最近では、Yayoi Kusama (草間彌生)さんの作品がニューヨーク植物園に展示されました。水玉をモチーフにした作品で有名です。(こちらです。)




ニューヨークでは、「創造力」"creativity"と「想像力」"imagination"を持ったアーティストを市を挙げて応援しています。



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