Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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高所得の家庭の子供ほど、SATのスコアが高いのはなぜ?

Talking New Yorkなのに、フロリダの話題?


ここにたどりつくには、次のような過程がありました。


"The City"というニューヨークのローカルサイトが、"American Journalism Project"という、非営利のローカルニュース組織を支援していることが分かった。
こちら⇒『ザ・シティ』というサイトを読む。ニューヨークの力がここにもあった!


その"American Journalism Project"が支援している中に、"OPEN CAMPUS"という非営利で大学についての様々な情報や問題を考えているサイトがあった。
こちら⇒Open Campus – Investigating & Elevating Higher Education


そのなかのひとつが、フロリダの大学について、「年収が高い家庭ほど、SAT(大学入学に必要な学力を測るテスト)のスコアが高いということが分かった」という、レポートを出した。
こちら⇒As Florida’s top universities rise, many low-income students are left out 


そこで、そのレポートを読んで原因を探ることにした。


というわけです。


このレポートはかなり長いので、知りたい部分だけ載せます。(画像もです。)


知りたかった情報は赤字にしました。



Higher-income students may have more access to test preparation services, which can result in average score gains of over 100 points, according to a 2017 study conducted by The College Board. Intensive programs at The Princeton Review and PrepScholar can cost thousands of dollars.


カレッジボード(The College Board)が2017年に実施した調査によると、高所得の家庭の学生は(大学入試のための学力)テスト対策サービスをより多く利用していると推察され、その結果、平均100点以上のスコアアップにつながることがある。「プリンストン・レビュー(The Princeton Review)」や「プレップスカラー(PrepScholar)」の集中プログラムは、数千ドルかかることもある。


Also, higher-income parents who attended college often are more involved in their children’s academic life and better able to guide them toward resources and activities that universities look for, said Mindy Edgeman, who has worked for seven years as a Hillsborough County Public Schools guidance counselor.


また、大学に行っていた高所得の親は、しばしば子どもの学業生活に深く関わり、大学が求める人材や活動へと子どもを導くことができると、ヒルズボロ郡公立学校の進路指導を7年間行って来たミンディ・エッジマン氏は言う。


“With more money often comes a greater degree of connectedness,” Edgeman said. That means parents can help arrange prestigious volunteer opportunities, internships and summer jobs that help their children stand out.


「お金に余裕があると、人とのつながりも深まるものです。」とエッジマンは言う。つまり、親が一流のボランティアの機会やインターンシップ、夏休みの活動など、自分の子どもが目立つような機会を提供することができるのだ。



中略


Universities make an effort to prioritize diversity, but the reality is that wealthier families can afford to make their children more attractive candidates, said Ortagus, the UF researcher.


大学は多様性を優先するよう努力しているが、実際は裕福な家庭の方が自分の子供をより有力な合格者にする余裕があると、フロリダ大学の研究者であるオルタガス氏は言う。


Without some adjustment in priorities, he said, “this trend will continue to happen as institutions continue to focus on college rankings.”


だれを優先して合格させるかを何らかの修正をしなければ、「教育機関は大学ランキングを重視し続け、この傾向は続くだろう 。」と彼は言う。



アメリカは予備校がないというのも違うし、受験勉強をしなくてもいい、ということもないようです。裕福な家庭は、受験のために家庭教師も雇っているようです。そして、家庭が裕福な子供が偏差値の高い大学に合格する可能性が高い。親も一生懸命に子供を良い大学に行かせようとしている、ということが分かりました。



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