ニューヨークのライブラリー・ウェイで、350年以上前の言論の自由をかみしめる。
マンハッタンにある、ニューヨーク公共図書館から、南方向に伸びているライブラリー・ウェイ(Library Way)を歩きながら、そこにはめこまれている、グレッグ・ルフェーブル(Gregg Lefevre)の銅板の作品に書かれている英語を読んでいます。
今日は、詩人で政治活動家のジョン・ミルトン(John Milton)の言葉からです。
Where there is much desire to learn, there of necessity will be much arguing, much writing, many opinions; for opinion in good persons is but knowledge in the making. --- John Milton (1608 - 1674),
Areopagitica
まだまだ学び足りないと思えば、その時たくさんの議論が生まれる。たくさんのものが書かれる。そしてたくさんの意見が生まれる。そうした必要性があるということなのだ。つまり、善人たちの意見こそ、まさに何かを創り出す上での知識なのだ。---ジョン・ミルトン(1608 - 1674)
『アレオパギティカ』 (言論の自由)より
ジョン・ミルトンは、イギリスの詩人で、共和派の運動家でした。代表作に、『失楽園』があります。ルネサンス期の長編叙事詩の名作です。
今日の英文は、1644年に発表した『アレオパジティカ』 (Areopagitica)からのものです。"Areopagitica"は「言論の自由」ということで、清教徒革命時に、ミルトンは教会改革論や言論の自由を主張していました。銅板には、印刷機と思われるものが彫られています。ミルトンは過労で失明し、最後はチャールズ1世により処刑されています。
このタイル1枚から、350年以上前に命をかけて言論の自由を唱え続けたミルトンの人生に出会うことができました。
John Milton 1608 - 1674 (Wikipediaの画像より)
次の1枚です。
A word is dead
When it is said,
Some say.
I say it just
Begins to live
That day.
Emily Dickinson (1830 - 1886), "1212"
口で言ってしまうとそれで終わり
言葉は死んでいるのだ
と言う人がいる
私は言う
いや死んだのではなく生き始めるのだ
その日に
---エミリー・ディキンソン 作品「1212」より
これもまた、解釈によって訳が大きく異なるだろうと思います。
MisTyの感じるままに日本語にしました。ご容赦ください。
Englishラボ
MisTy