Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

「モスローズ」という花の名前に文化の違いを感じた、ニューヨークのホームデポ。


ニューヨークの五番街と六番街の中間にある、ホームセンター、"THE HOME DEPO"は、コロナ感染の流行中でも"essential business"(緊急時に不可欠な店)として、休業していませんでした。


一見、日本と変わらない雰囲気ですが、日本では郊外にあるのが当たり前のような大きなホームセンターが、マンハッタンの中心にあるということにまず驚かされます。


ぐるぐる歩き回っていると、売っているものが日本と似ている物もあれば、違っている物もあります。


一部はすでにブログでご紹介しています。


マンハッタンのTHE HOME DEPOT(ホームデポ)で見つけたバッグじゃない「トート」。


マンハッタンの真ん中ですから、屋外はありません。でも、"Potting Service"をやっています。どんなサービスでしょう?



この"pot"は動詞で、「鉢植えをする」ということです。初心者にとっては、種や球根を買ったものの、どの土をどのくらい入れて、どのように種や球根を置けばいいか分からないものです。インターネットですべてが分かる時代ではあるものの、やはりプロに直接教えてもらえるというのは有り難いサービスですね。
「その苗をポットに植えて下さい。」は"Pot the seedling(s)."になります。


その近くで、種が売られていました。
"Packet Seed"
とかいてあります。



"packet"---パケット は、電話料金でよく使われる用語ですが、ここでは、「小袋」のことです。紙やプラスチックでできていて、中身はソースやケチャップのような液体や粉などが入っています。「小さな容器」の場合もあります。


その種のパケットをいくつか見てみました。
"FERRY~MORSE"というのは会社の名前です。



これは、「松葉ぼたん」ですね。
いかにも日本的な名前です。
それが、英語では・・・


"MOSS ROSE" -----モスローズ(苔の薔薇)です。


MOSS ROSE     モスローズ
Double Mixed Colors Portulaca   八重のミックスカラーポーチュラカ


最近は、「ポーチュラカ」という名前で、松葉ボタンによく似ている品種が目につくので、NHKの「趣味の園芸」のページで調べてみました。


ポーチュラカとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版


その中で、「松葉ボタン」について、次のように書いてありました。

なお、マツの葉のように細い葉をつけ、春まき一年草として扱うマツバボタン(P. grandiflora)も、同じポーチュラカ属です。こちらも寒さに弱い品種が大半で、性質はポーチュラカに似ています。


「松葉ボタン」が「ポーチュラカ属」だということですね。
だから、種の袋に"Portulaca"と書いてあったんですね。。。


袋の裏です。
英語を写します。(画像が不鮮明でごめんなさい。)



Ruffled, rose-like blooms in a vivid mix of delightful shades of rose, crimson, white, salmon and yellow. Extremely tough. Requires little moisture.
フリル状で薔薇のような花が咲きます。バラ色、紅色、白、橙、黄色の鮮やかな色味です。非常に強く、水やりはほとんど必要ありません。


For early bloom, start indoors. After danger of frost, sow outdoors. Thin when plants are few inches tall. Transplant to garden after frost. Harden off before transplanting.
早咲きさせるなら、屋内から始めましょう。霜の降りる危険性がなければ、外に蒔いてもかまいません。2,3インチに育ったら間引きましょう。霜の時期の後に庭に移植します。移植前には寒さに慣らさせましょう。


袋の裏、一番上には、CARE & MAINTENANCE と書いてあります。
"care"という単語が使ってあるので、植物に人間と同じ命を感じました。漢字なら、「育」のニュアンスでしょうか。。。「ケア(care)」からは、「介護」にあるように「護」("protedt")をのニュアンスを感じ、「育てる」の「育」からは、"grow"のニュアンスを感じます。"maintenance"は、英語としては、「いい状態を保つための作業」なのですが、日本語では機械類に使うことが多いので、花にも使えることが分かります。


松葉ボタンの画像の、左にちらっと見えるのが・・・
"MORNING GLORY"-----モーニンググローリー(朝の後光)---朝顔


下段真ん中
"ENGLISH DAISY"-----イングリッシュデイジー (ひな菊)


下段右側
"PETUNIA"------ペチュニア


ペチュヒアは、少なくとも○○十年前はなかったと思います。日本の伝統的な名前はついていません。最近は、そのままカタカナになっているものが多いように思います。


昔からあるものは、その名前から日本の伝統的な香りがします。


例えば・・・


「金魚草」は、"snap dragon"
「矢車草」は、"bachelor's button" (独身者のボタン)とか、"cornflower"  
です。


日本では、「金魚」に見えるものが、アメリカでは「ドラゴン」に見えるなんて、やはりこんなところにも伝統や文化の違いを感じます。


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