Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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かつての公務員住宅が150万ドルに!悪の温床だった住宅も歴史的建造物に!

このところ、「裏通り」や、「横町」の魅力にはまっています。「自由の女神」のように観光の目玉にはならないけれど、その場所で静かにときを重ねてきた重さを感じるのです。また、それを壊さず残している住民や自治体の気持ちも伝わってくるのです。「歴史」は教科書で学んだり年代を記憶したりするものではなく、「感じる」ものではないかと思います。(その歴史を学ばなければ感じられませんが。。。(^_^))


さて、昨日の続きで、ニューヨークの「裏通り」を見ていきます。


5. Sylvan Terrace (Washington Heights)
(ワシントンハイツの)シルヴァン・テラス



This street was once the original carriage drive for the Morris-Jumel Mansion, but when the property was sold off in the 1800s, 20 wooden houses were eventually built here before the turn of the 20th century for working-class civil servants and laborers, according to Atlas Obscura. Luckily, since 1970, Sylvan Terrace was designated a city landmark and has been kept uniform as much as possible. One of these homes was recently listed on sale for $1.5 million. Apparently, Lin-Manuel Miranda said this is one of his favorite inspiration spots in NYC.


この通りはかつてモリス・ジュメル邸の馬車道でしたが、1800年代に敷地が売却され、最終的に労働者階級の公務員や労働者のために20軒の木造住宅が立てられて、20世紀を迎えたと、(オンライン旅行雑誌の)アトラス・オブスクーラは伝えています。幸いなことに、1970年以降、シルヴァン・テラスは市の歴史的建造物に指定され、可能な限り原形をとどめて保存されています。そのうちの1軒が最近、150万ドルで売りに出されました。どうやら、(ミュージカルの『イン・ザ・ハイツ』の作曲を手がけた)リン=マニュエル・ミランダは、ここが彼のニューヨークでお気に入りのインスピレーション・スポットのひとつだと言っているようです。


6. Pomander Walk (Upper West Side)
(アッパーウェストサイドの)ポマンダー・ウォーク



Another gated community, Pomander Walk can be found between 94th and 95th streets between Broadway and West End Avenue. You'll know it by the rooster on an iron sign that hangs above its entrance. When you look through the gate, you might not believe your eyes. This small street with homes facing each other looks like something out of a Disney movie.



もう一つのゲーィッドコミュニティ(門と塀で囲まれている住宅地)、ポマンダー・ウォークは、ロードウェイとウエストエンドアベニューの間、94丁目と95丁目の間にあります。入り口に掲げられた鉄の看板の雄鶏が目印です。門の向こうを見ると、目を疑うような光景が広がっています。家が向かい合うこの小さな通りは、まるでディズニー映画に出てきそうな雰囲気です。


That's because Thomas Healy, who bought the property in 1920, was inspired by a rom-com play called Pomander Walk that was set in "a retired crescent of five very small, old-fashioned houses near Chiswick (London)," according to scoutingny.com. The homes were eventually divided into apartments and landmarked in 1982. One of the homes sold for about $2.5 million recently.


それは、1920年にこの物件を購入した(政治家の)トーマス・ヒーリーが、『ポマンダー・ウォーク』というロマンチック・コメディーに影響されたからだと(ロケ地を探す会社の)スカウティング・ニューヨークは言っています。ポマンダー・ウォークは「(ロンドンの)チズウィック近くにある、とても小さくて古風な5軒の家が集まった奥まってカーブした通りでした。その家は最終的にアパートメントに分割され、1982年に歴史的建造物となり、最近、そのうちの1軒が250万ドルほどで落札されました。



7. Verandah Place (Cobble Hill)
(コブルヒルの)ベランダ・プレイス



Situated in Cobble Hill's Historic District, this little street harkens back to its mid-1800s roots with townhouses and a park across the way. Unlike the name suggests, it was originally a mews for carriages and horses. It is just one block long and 20 feet wide, making for a unique pass-through for walkers. Like many of these hidden streets, Verandah Place also became a hotbed for criminal activity in the early 20th century (what street wasn't?). According to untappedcities.com, the police at the time said it was the worst spot in the entire precinct. Years later in 1967, it was landmarked and preserved.


コブルヒルの歴史地区にあるこの小さな通りは、その原点が1800年代半ばに遡るタウンハウスと向かいの公園が基になっていることを思い起こさせます。(その名前の「ベランダの家」とは違って)もともとは馬車や馬のための建物でした。長さは1ブロック、幅は6メートルで、独特な雰囲気の通り抜けです。他の裏通り同様、ヴェランダ・プレイスもまた、20世紀初頭の犯罪の温床となりました(どこの通りもそうだったのですが。。。)。アンタップド・ニューヨーク(という情報サイト)によると、当時の警察は、この場所が管区内で最も危険な場所だと言っていたそうです。その後、1967年に歴史的建造物に指定され、保存されています。



8. Freeman Alley (Bowery)
(バワリーの)フリーマン・アレイ


(この画像はこちらからです。)


This isn't a street so much as it is a dead-end alleyway on Rivington Street between the Bowery and Chrystie Street. Yes, Freemans restaurant resides there, but at the turn of the 20th century, it was the site of a breadline from the Bowery Mission, according to ephemeralnewyork.com.


フリーマン横丁は通りというほどのものではありません。というのは、それはバワリーとクリスティ・ストリートの間にあるリヴィングトン・ストリートの行き止まりの路地だからです。そう、フリーマンズ・レストラン(下に画像があります。)がそこにあります。しかし、「エフェメラル・ニューヨーク」によると、20世紀初頭、ここはバワリーミッションからのパンの配給を受ける人の列ができた場所であったとのことです。


「バワリー・ミッション」とは?
Wikipediaの説明を見ました。

The Bowery Mission is the oldest Christian rescue mission in New York City. It is well-known for its history as a soup kitchen and men's shelter located at 227 Bowery between Rivington Street and Stanton Street in the Bowery neighborhood of Manhattan, New York City. Today, the organization provides programs and services at six campuses across the NYC metro area. 

バワリー・ミッションは、ニューヨークで最も古いキリスト教の救済施設で、炊き出しと男性のためのシェルターとしての歴史はよく知られています。場所は、ニューヨーク市マンハッタンのバワリー地区で、リヴィグトン通りとスタントン通りの間のバワリー227番地にありました。現在その団体は、ニューヨーク都市圏にある6つの場所で(生活困窮者救済)プログラムやそのサービスを提供しています。


次の画像は、フリーマンズ・レストランのサイトからの映像です。プライベート・ダイニングもあるそうです。



バワリー地区は、かつては生活困窮者が多く住んでいた地区で、ホームレス救済団体のBRCは"Bowery Residents' Committee"の略であったことを思い出しました。
こちらです。



次の画像は、ephemeralnewyork.comに載っていた、古いニューヨークを描いたものです。
カナダ生まれの画家、アーネスト・ローソン( Ernest Lawson 1898-1908)によるものです。この絵に描かれているのはワシントンハイツ界隈で、1910年に描かれました。
(情報はエファメラル・ニューヨークより。)


http://ephemeralnewyork.com


ずっと見ていると、自分がこの風景に入っていくような錯覚を覚えます。


明日も、ニューヨークの裏通りをお届けします。


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