Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

「ステイホーム」週間で、英語力アップ企画になりました。

英語圏ばかりでなく、世界中でコロナウィルス感染拡大を防ぐ看板やポスターが張られています。
伝えたいメッセージは同じでも、表現の仕方が違ったり、動詞が違うだけで、ちょっとしたニュアンスが違ったりします。今日のブログでこのシリーズは最終回にします。


日本だけではなく、世界中の国がそれぞれ独自に、色々なアイデアで一生懸命戦っていることが分かります。


まず、伝えたいメッセージと画像の説明がきます。どんな表現や単語が使われているか想像して、画像を見て、それからその下の英語を読んでください。日本語訳の部分では、一部省略しているものもあります。


では、始めます。


①  「散策できます」
でも、次のことを守ってください。
・人混みを避けてください
・他の人との距離を6フィート保ってください
・右側通行でお願いします-
・追い抜かすときは、"On your left"「左、通ります」と、ひとことこと声をかけてください。
・ペットのフンの後始末をお願いします。
距離をとることで、協力し合いましょう。


サウスダコタのスーフォールズのフォールズパークで、サインが人との距離をとることを求めている通りを一人の女性が歩いている。


"TRAILS ARE OPEN"
But please,
・Avoid crowds
・Keep 6 feet between you & others
・Keep to the right
・When passing, call out "on your left"
・Clean pet waste
"By staying apart, we will stick together."
A woman walks as a sign asks for social distancing at Falls Park in Sioux Falls, S.D., as the spread of the coronavirus continues, April 16, 2020.
Shannon Stapleton/Reuters


※ "On your left"は、同じ方向を歩いたり、走ったりしているときに、追い抜かす人に注意をよびかける決まり文句です。日本語では、前や後ろを通るとき、「前(後ろ)、失礼します。」と言ったりしますね。横を通るときは、「お先に失礼します。」かな。。。






② 「社会的距離をとることをお忘れなく


ワシントン州、シアトルにある地区でコロナウィルス感染報道が続く中、社会的距離をとるよう要請するサインのそばを通って買い物客が食料品店に入っていく。


"Please be mindful of social distancing"


Shoppers enter a grocery store near a sign requesting social distancing following reports coronavirus cases in the area in Seattle, Wash., March 17, 2020.
David Ryder/Reuters


※"be mindful of ~"は、日本の辞書では、「~に気を配る」と書いてあることがあります。それは間違いではありませんが、英語では人を目的語にすることはほとんどありません。新幹線の中で、キャリーバッグを持っている乗客に向けて、"be mindful of others"と書いてあるのを目にしましたが、ロングマンでは、"be mindful of something”になっているので、"others"が「他の人」ではなく、「他のこと」という意味にとらえられてしまう可能性があります。。。


"mindful of something"
remembering a particular rule or fact and thinking about it when you are making decisions about what to do
(すべきことを決めるときに、ある一定のルールや事実を頭に入れておくこと)---ロングマンより






③ ご来店は一度にお二人様までとさせていただきます。ご協力有難うございます。



"ONLY 2 PERSON AT THE TIME THANK YOU"


A sign asking for only two people at one time to enter a store in Sparkhill, England, as the spread of the coronavirus continues, March 30, 2020.
Carl Recine/Reuters


※張られているサインには2か所の文法的な間違いがありますが、それは、下の画像の説明の英文を見ると分かります。
personではなく、people。
at the time ではなく、at one time。
ただ、書いた方の気持ちになると、"people"と書くと「多い」感じがして、「一人ひとり」をイメージにして"person"と書いてしまったのでしょう。
また、「今この時期だから」という気持ちが強くて、"at one ("a"でもよい)より、定冠詞の"the"をわざと使ったのかもしれません。でも言いたいのは「一回のご来店につき」ですから、やはり"one"か"a"になります。。。




④ 「買う前に考えてください」


人がイングランド、バーミンガムの中心街にあるセインズベリーズローカルのスーパーの外。数が足りない商品を買うお客さんに呼び掛ける看板の脇を人が通っている


"Please think before you buy"


People walk past a sign warning customers of product shortages outside a Sainsbury's Local supermarket in central Birmingham, England, March 15, 2020. 




⑥ 「公園が込み合うと閉鎖になってしまいます


ワシントン州、シアトルのシーワードパークの看板を通り過ぎる女性。看板は、シアトル市長のジェニー・ダーカンがイースターの週末に閉鎖していた公園を解放した後、コロナウィルス感染の広がりを抑える努力を継続しながら、人が大勢で押しかけないようにと呼びかけている



"CROWDED PARKS LEAD TO CLOSED PARKS"


A woman walks past a sign at Seaward Park in Seattle, Wash., telling people not to overcrowd parks after Seattle Mayor Jenny Durkan reopened parks that were closed Easter weekend as efforts continue to help slow the spread of the coronavirus, April 19, 2020.
Jason Redmond/Reuters




⑦  「コロナウィルスの感染拡大を抑えるために社会的距離をとるようにという呼びかけを忠実に守ってください。そして他の人との距離を最低6フィートとってください。」


いつもなら人で込み合っている「ラスベガスへようこそ」という看板の前で自撮りをしている家族





"To help limit the spread of coronavirus, please adhere to social distancing recommendations and stay at least 6 feet away from others."


A family takes a selfie at the normally crowded "Welcome to Las Vegas" sign during the shutdown of all casinos and non-essential businesses in an effort to slow the spread of the coronavirus in Las Vegas, Nev., April 3, 2020.
Steve Marcus/Reuters


ゴールデンウィークならぬ「ステイホームウィーク」の特別企画のリモートラーニングでした。
特別企画じゃなくても、"Talking New York"をもう一度読むだけでも、reading力、単語力が付きますよ!
English ラボにも、見るだけで得するページがいっぱいありますよ。


Englishラボ
MisTy

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