Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

400年前の英語に出会う。フランシス・ベーコンの英語がプラークにあった。

忙しいニューヨーカーは、埋め込まれたプラークを立ち止まって読む人はほぼいないらしいです。あまりにも日常に溶け込んでいるからか、一回見れば十分だからか、ただ急いでいるからか・・・。


これがそのまま日本語だったら、やはり日本人は立ち止まって読んだりしないかもしれませんね。。。でも、このライブラリーウェイはただの観光目的で作られたのではないと思います。


一枚一枚カメラに収めている日本人をニューヨーカーは、急ぎ足で通り過ぎて行く、それだけですが、彼らにとってはやはりちょっと変わった観光客にしか見えないでしょうね。。。


さて、今日の一枚は。。。



Some books are to be tasted,others to be swallowed, and some few to be chewed and digested...
Francis Bacon (1561 - 1626) "Of Studies"
本は味わうもの、また、飲み込むものがある。そして中にはよく噛んで消化すべきものもある.....
フランシス・ベーコン (1561 - 1626)   『勉強について』
フランシス・ベーコンは、"Of Studies"だけでなく、"Of"で始まる多くのエッセイを書いています。”Of Truth"(真実について)、"Of Death"(死について)、"Of Marriage"(結婚について)、"Of Love"(愛について)、"Of Nature"(自然について)、"Of Health"(健康について)など、60近くありました。
参照したのはこちらです。↓
Essays of Francis Bacon - Of Studies (The Essays or Counsels, Civil and Moral, of Francis Ld. Verulam Viscount St. Albans)


勉強について、彼がおよそ400年以前に何を書いたのか、もう少し続きを読んでみませんか?


STUDIES serve for delight, for ornament, and for ability. Their chief use for delight, is in privateness and retiring; for ornament, is in discourse; and for ability, is in the judgment, and disposition of business.
勉強というものは、喜び、教養、能力のためにするものである。喜びとしては主に個人的な楽しみや、老後の楽しみに役立つ。教養としては会話するときに役立ち、能力としては判断や金銭処理に役立つ。


(中略)


Some books are to be tasted, others to be swallowed, and some few to be chewed and digested; that is, some books are to be read only in parts; others to be read, but not curiously; and some few to be read wholly, and with diligence and attention. Some books also may be read by deputy, and extracts made of them by others; but that would be only in the less important arguments, and the meaner sort of books, else distilled books are like common distilled waters, flashy things. Reading maketh a full man; conference a ready man; and writing an exact man. And therefore, if a man write little, he had need have a great memory; if he confer little, he had need have a present wit: and if he read little, he had need have much cunning, to seem to know, that he doth not.
本は味わうべきもの、また、飲み込むべきものがある。そして中にはよく噛んで消化すべきものもある。つまり、部分的にだけ読むべきものもあり、読むべきだが興味本位で読んではならないものがあり、また全部を読むべきで、しかもきちんと注意深く読まなければならないものもある。また、他の人に代わりに読んでもらって、抜粋されたものを読むこともあるが、そうしたものはあまり重要ではない場合であろう。そしてずるい類いの本もある。他の言い方をすれば格好付けの本でそれはよくある蒸留水のようなもの。見掛け倒しだ。読書は、豊かな人格を作る。まともに話ができる人間を。それから書くことは何事にも正確な人を作る。だから、もしほとんどものを書かないなら、記憶が良くなければならないし、ほとんど議論しないというなら、面白い性格である必要がある。また本をほとんど読まないのなら、知らないことを知っているふりをするような狡猾さをもつ必要があるのだ。


ここで、400年前の英語を読むことになろうとは!単語が違う!意味が違う!文法が違う!
思えば日本語もそうですね。。。


このプラークのデザインも好きです。フランシス・ベーコンの本がかじられてる!内容はかなり哲学的なのに、デザインにはユーモアがあって、読み手の気持ちを楽にさせてくれる。


Englishラボでは、「英語で発見と感動を!」を合言葉に、アソシエイツと様々な英語を楽しく研究しています。


Englishラボ
MisTy

×

非ログインユーザーとして返信する