Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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90%の有効性の意味を知ろう。そしてワクチン開発のことをしっかり知ろう。

昨日の続きになります。
ファイザーが「新型頃のウィルス予防ワクチンは90%以上の効果が認められた」と発表したのを受けて、ガーディアンがわかりやすく6つの疑問と有識者の回答をまとめたものです。


ファイザーのニューヨーク本社については以前書いたことがあります。(画像は2年前のものになります。)

どこまでデカイかファイザー本社、広告もハンパじゃない。


そのときは、まだマンハッタンの43丁目と2番街の角に本社があったのですが、現在は新しく開発されたハドソンヤードに移っています(完全な移行はまだ済んでいません)。


現在の本社はこちら。"The Spiral"(ザ・スパイラル)と呼ばれるビルに入っています。



ザ・スパイラルの7階から21階までを20年のリース契約で借ります。(ザ・スパイラルは65階建て)。
2022年までに引っ越しを終えるということなので、以前の本社はまだそのまま残っています。


以前の本社はこちらでした。




存在感ありますね。横に広いため、歩道沿いにファイザーのやっていることが、ホームページのサイトのように並んでいます。こちらですべて見られます。
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どこまでデカイかファイザー本社、広告もハンパじゃない。
病気予防・治療は国境を越える!信念、情熱、挑戦はここにあった! 





そして、この一枚のポスターに感染症のことが書いてあるのを思い出しました。
2年前に掲載した英文ですが、今一度読んでみたいと思います。(2年前に、他の画像の英文もすべて読んでいます。)興味があれば、読んでみてね。こちらこちらです。)




We join the global fight against drug-resistant infections with:


我々は、次のようなことを行って、世界規模で抗菌薬耐性感染との闘いに加わっています。


・A diverse portfolio of vaccines and medicines to help prevent and treat life-threatening infections


生命を脅かす感染症の予防と治療のための多様なワクチンや薬の開発


・Active stewardship to ensure appropriate antibiotic use


適切な抗生剤の使用監督


・Innovative surveillance to track resistance treats


治療抵抗生物質を追求する革新的な研究


・Global policy leadership to facilitate antibiotic and vaccines development


抗生剤とワクチンの開発促進のための世界政策の牽引


・Responsible manufacturing practices that do not harm human health or the environment


健康や環境を損なわない、責任ある製品の製造


We are using the Power of Science and strong partnerships to help protect the public from infectious disease, now and in the future


我々は、今もそして未来においても、科学の力と強い協力体制で、感染症から人々の命が守られるようにします。

  
今まさに、ファイザーがミッションを達成するために頑張っていると思うと、成功してほしいと願わずにはいられません。。。





さて、質問の後半3つに移ります。


Does the vaccine work with older people and children?
ワクチンは高齢者や子供に効くのか?


Children above the age of 12 and adults aged up to 85 are included in the trial but data broken down by age has not yet been released, noted Prof Beate Kampmann, from the London School of Hygiene & Tropical Medicine.


12歳以上の子供と85歳までの高齢者は治験に含まれていますが、年齢で限ったデータはまだ公表されていませんと「公衆衛生・熱帯性医学ロンドンスクール」教授、ベアテ・カンプマンは述べている。


Most vaccines do not work as well in older people, as they do in younger people. This is not surprising as older people don’t always mount an effective immune response to a natural infection either, noted Hunter.


ほとんどのワクチンは子供に効くほどには、高齢者に効きません。これは驚くべきことではありません、高齢者は一般の伝染病に対しても、効果的な免疫反応を起こすとは限らないからです、とハンターは述べた。


“So, it wouldn’t be surprising if elderly people didn’t respond as effectively as younger people to this vaccine, but that is something that we need to see the data on.”


「ですから、(ワクチンが)高齢者には、若い人たちと同じような効果がないということは驚くことではないでしょう。しかし、この点は大切なので、データは引き続き見る必要があると考えています。」



Why doesn’t it work for 10% of people?
なぜ、10%の人には効かないのですか?

It’s hard to say why the vaccine didn’t work in those patients without knowing who they were, said Dr Stephen Griffin from the University of Leeds.


リード大学のステファン・グリフィン博士は、「なぜワクチンが、感染者(10%)に効かないのかは、彼らがどんな人なのか知らない限りわかりません。」と言っている。


“The vaccine will act on different people differently. So you often get different rates of response within populations — it could be that they were all more elderly, or it could be they are from a different racial background, or it could just be that this thing only works nine times out of 10,” Griffin said.


「ワクチンの効き方は、(治験段階で)人の集団が変われば変わるのです。なので、治験グループの中での反応の割合が変わってくることはよくあります。つまり、どちらかと言えば高齢者が多かったからとか、人種的に違ったからとか、たまたまこのワクチンが10回のうち9回効いただけのことだった(だから90%になった)ということがあるのです。」とグリフィンは言っている。


“Until you’ve really delved down into the nitty-gritty of the data it’s hard to understand exactly why some people respond and why some don’t”


「データの核心的な部分を徹底的に調べるまで、なぜ効く人と効かない人が出てくるのかを性格に理解することは難しいのです。」



How long does protection last?
効いている期間はどのくらいか?

The 90% effectiveness rate was calculated seven days after the second shot, but these results are likely to change as data is collected over the longer term.


90%の有効性は、2回目のワクチン投薬から7日目に算出されました。しかしもっと長期間にわたるデータがあつまってくると結果は変わってくる可能性はあります。


Generally, to ascertain how long protection lasts, follow up studies will be required to detect levels of both types of immune responses – antibody and T cell – as well any repeated exposure risks, Kampmann said.


一般的に、有効期間を確定するためには、繰り返し現れるあらゆるリスクはもちろん、免疫反応、つまり抗体とT細胞の両方のレベルを調べるために引き続き研究をしていくことが必要です。



やはり、まだまだ先だな、というのが感想です。あちこちで、今年中にはとか来年初めにはとか、色々な情報が流れると思いますが、この回答を読む限り、かなりの国家予算をかけてワクチンの入手に躍起にならないほうがいいのではないかという気がします。それより、今するべきことを認識して、それを正しい政策として進めて欲しいです。


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