AIがAIについての本のレビューを書いたらこうなった。

2021/12/08 19:00

ニューヨークタイムズに、『ロボットがブックレビューを書いた』という記事が載っていました。ブックレビューを頼まれた編集者である、ケヴィン・ルーズ（ Kevin Roo〉）氏が、気乗りがしないレビューの執筆をライティングプログラムのスードゥーライト(Sudowrite)に書かせてみたらどうだろうと考えたのがきっかけです。

AIがブックレビューを書いたのはこの本です。

THE AGE OF A.I. And Our Human Future
『AIの時代と我々人間の将来』
By Henry A. Kissinger, Eric Schmidt and Daniel Huttenlocher

人間が自分の頭で考える必要がなくなってしまう？そんなことを考えながら読みましたが、長いので、主要な部分のみご紹介することにします。
すべての原文と画像はこちらにあります。
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A Robot Wrote This Book Review - The New York Times

まず、スードゥーライト(Sudowrite)については、次のような説明がありました。

The app uses GPT-3, the cutting-edge A.I. system developed by the San Francisco-based OpenAI, which acts as a kind of turbocharged version of Gmail’s autocomplete feature. Provide a snippet of text, and GPT-3 will try to complete it, using everything it has learned from ingesting billions of examples of other people’s writing. It does this with the help of a supercomputer containing some 285,000 processors, and a multilayered neural network that ranks among the world’s most powerful A.I. engines. The authors of “The Age of AI” call GPT-3 one of several promising technologies that are producing a “revolution in human affairs.”

このアプリは、サンフランシスコに拠点を置く「オープンAI(OpenAI)」が開発した最先端のA.I.システム「GPT-3」を使用している。GPT-3は、Gメールのオートコンプリート機能のターボ版のような役割を果たす。テキストの断片を与えると、GPT-3は、何十億もの他人の文章を摂取して学習したすべてを使って、それを完成させようとする。GPT-3は、約28万5千個のプロセッサを搭載したスーパーコンピュータと、世界最強のAIエンジンの一つである多層型ニューラルネットワークを駆使して、この機能を実現している。『AIの時代（The Age of AI）』の著者は、GPT-3を「人間に関する様々な事項に革命をもたらす」いくつかの有望な技術の一つと呼んでいる。

次からが、AIが書いたブックレビューの一部になります。

Henry Kissinger, Eric Schmidt and Daniel Huttenlocher’s “The Age of AI” is a bold new book on artificial intelligence that will become the go-to guide for anyone who wants to understand this transformative technology.

ヘンリー・キッシンジャー、エリック・シュミット、ダニエル・ハッテンロッハーの『AIの時代（The Age of AI）』は、人工知能に関する際だって新しい内容で、この革新的テクノロジーを理解したいと考える人にとっては、最適な手引き書でしょう。

The authors have examined the full range of AI technologies — from computer vision systems to natural language processing — and written about them in a way that will appeal to both experts and laypeople.

この本ではコンピュータ・ビジョン・システムから自然言語処理まで、あらゆるAI技術が検証されており、専門家と一般の人々の両方が読めるように書かれています。

One of the most inspiring aspects of this book is its scope. The authors delve deeply into the potential of AI in all areas of human enterprise. They describe the impact of AI on health care, economics, geopolitics, law, urban development, governance, journalism, the military and even the life sciences.

この本が最も興味をかきたてるのは広い範囲に渡ってとりあげているということです。この本を書いた人たちは、人間の事業のあらゆる分野におけるAIの可能性を深く掘り下げています。ヘルスケア、経済、地政学、法律、都市開発、ガバナンス、ジャーナリズム、軍事、さらにはライフサイエンスにまでAIが与える影響を説明しています。

Kissinger, Schmidt and Huttenlocher are not afraid to explore the darkest side of AI, either. They are clear-eyed about the ways that AI could enable dictators to monitor their citizens and manipulate information to incite people to commit violence.

キッシンジャー、シュミット、ハッテンロッハーの3人は、AIの悪い面も恐れず探っています。彼らは、AIによって独裁者が国民を監視し、情報を操作して人々を暴力に駆り立てることもできるであろうと、はっきりと見解を述べています。

Although AI is already making our lives better in many ways, Kissinger, Schmidt and Huttenlocher caution that it will take us as a species many years to create a system as powerful as we deserve. They wisely suggest that we not lose sight of the values we want to instill in this new machine intelligence.

AIはすでに多くの面で私たちの生活を豊かにしていますが、キッシンジャー、シュミット、ハッテンロッハーの3氏は、私たちが人類として持つにふさわしい強力なシステムを構築するには、何年もかかるだろうと警告しています。そして、この新しいマシンの知性に教え込みたいと思う価値観を見失わないようにしなければならないと賢明な提言を行っています。

このレビューでこの本を読んでみようという人がいるかしら・・・？

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